
自由設計ってなんだろう。
間取りが自由? 設備が自由に選べること? そもそも定義があいまいだ。ならば八重製材所では、心が自由であることと定義してみたい。
簡単に言えば、わがままOKっていうこと。
何かに縛られるような家づくりはしたくない。もっと自由に家づくりを楽しんでもらいたい。そんな気持ちから生まれたのが、「ワンオフモデル」です。
真っ赤なアイアンの階段、どこかにつながっていそうなピンクのドア。突然沸き上がるインスピレーションにしっかりと応えるには、ワンオフ製作のアドリブ感が必要不可欠でした。“造るを楽しみ、住むを楽しむ” そんな家づくりをご一緒に。
ワンオフ(一度限りの製造)でつくるこだわりのディテールに目を奪われる。
ダイニングの主役ともいえるのが、存在感のあるオーク無垢材の天板に細身のアイアンが組み合わされた八重製材所オリジナルのテーブル。
道具としての機能に特化した業務用のキッチンにあわせ、床はモルタル仕上げに。汚れやすい場所だから、掃除のしやすさがありがたい。
2階の手すりはハンガーパイプをアレンジしたもの。先々で施主自ら手が加えやすいように汎用製品でカスタムしてある。
階段下はスタンプが残った合板そのままの仕上げ。釘跡など気にせず、使いやすいように手を加えていけばいい。それが味になり、個性になっていくはずだ。
電気配線が柱や梁に張り巡らされているのも味がある。レトロな雰囲気も加わってグッド。
これは猫型ロボットが出してくれるあのドアだろうか。完成まで極秘にされたご主人から家族へのサプライズ。とりあえずOKの遊び心が楽しい。
個性的な家だからこそ、個性的な照明がよく似合う。
細かなものが多くなりがちな洗面まわりだからこそ、無駄を削ぎ落としたデザインがすがすがしい。




バイクいじりに没頭したり、サビから愛車を守るにはやはりガレージが欲しい。
下地合板がそのままのビルトインガレージはよく見るが、S邸では居住空間もそのラフなテイストが変わらないから空間に統一感がある。
実際、玄関とは金網フェンス越しにそのままつながっているが、全く違和感がない。
工事現場などでよく見る金網フェンスはガレージらしい雰囲気を高めてくれる要素でもあるが、何でもハンギングできる機能的なアイテムでもある。


「Warehouse」と名付けられた、まさに倉庫のような外観は、すっかりおなじみになったワンオフモデルのアイコン。
シルバーのガルバリウム鋼板がクールでカッコいい。シャープな玄関庇に代表されるように、シンプルだけどディテールにまでしっかりこだわられている。
S邸の間取りはきわめてシンプル。それは八重製材所の家づくりに共通するポイントでもある。
生活のしやすさを優先しているからだ。S邸で特徴的なのは、個室や水まわり以外に間仕切りがほとんど無く、連続性や開放感が非常に高いこと。だが、つながっているだけでは空間が間延びするし、機能的でもなくなる。
印象的な造形や素材のアレンジが立体感を生み出し、豊かな空間へと昇華している。
