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RENOVATION STORY01

移住で手にした新しい暮らし
美しい眺めと住まう、借景リノベーション

  • ダイニング
  • 外観
  • 玄関
  • 玄関
  • ダイニング
  • リビング
  • リビング
  • カウンター
  • キッチン
  • 洗面
  • 2Fホール
  • リノベーション費用:1,850万円(税抜き 物件価格別)
  • 築年月:1963年5月
  • 面積:1階 75.16㎡ 2階 49.53㎡ 延べ床面積 124.69㎡(37.71坪)
  • エリア:広島県山県郡北広島町
  • 夫43歳 妻40歳 長女12歳 次女8歳

キャンプなどアウトドアライフが趣味のUさん。起業したオンライン事業が軌道に乗ったタイミングで、以前からの夢だった田舎暮らしを実現するための移住を決断。ご主人が生まれた広島へのUターン計画が動き出すことになる。移住の大きな目的でもある自然豊かなロケーションを求め、まずはリノベーション前提の空き家探しをスタート。Uさんの心を掴んだのは、川土手からの景色を望める築50年の家だった。

移住先の決め手は、借景と地域のあたたかさ

「以前住んでいた京都の住まいも、一戸建てを購入してリノベーションしていたんです。自分たちの思い通りにできる良さを体験していたので、今回も空き家を探してリノベーションしようと決めていました」。ピカピカの新品よりも、歴史や時代を感じさせてくれる味のあるものが好きだというUさん。住まいのリノベーションは、使い手が紡いできた物語を受け継ぐことできるのも醍醐味だという。
 情報収集として活用したのが、自治体などがWEB上で運営する「空き家バンク」。いくつか候補を絞り、実際に現地へ足を運んでみることに。山間部の冬の状況も見ておこうと2月に訪問を計画したところ、十数年に一度のまさかの大雪。場所によっては家に近づけないなんてことも。そんな中でも、北広島町の担当者だけは雪かきまでして案内してくれたそうだ。
 「自治体ごとでずいぶん対応に違いがありましたね。担当者の熱意や人柄も地域の良さだと思い、北広島町への移住をまず決めました。正直、北広島町より補助金が多い自治体もありましたけどね笑」。そんな冗談も交えながら、地縁のない土地への移住における、コミュニティの大切さもポイントとしてあげていただいた。
 その北広島町で出会ったのが現在の住まい。意外にも街中近くにあって、「大自然が広がる」とは少々言い難い。Uさん自身も見学に乗り気でなかったそうだが、2階からの景色に思わず目を奪われたという。床面から立ち上がる大きな窓には穏やかな川の流れが広がり、街の喧噪を全く感じさせない。「すごくワクワクしたのを覚えています。この借景で決めたと言ってもいいかもしれませんね」とUさん。4月になって再び訪れると、土手には美しい桜並木が姿を見せ、四季折々の表情でUさんをもてなしてくれたそうだ。

  • 2Fからの借景 2階の窓からは、穏やかな川の流れと土手の桜並木を眺めることができる。窓の位置や大きさは、以前のものと同じ。50年前と変わらぬ景色を受け継ぐことができたのも、リノベーションならではの価値
  • 歴史や時代を感じる古い梁や柱 和室の続き間だった部屋をリビングダイニングに改装。隠れていた梁はすべて見せることで、空間にゆとりと変化が生まれている。天井を剥いだそのままではなく、化粧梁を加えるなどして丁寧に全体のバランスが整えてある

創造性の高さに惹かれた、八重製材所との出会い

「住まいのロケーションも大事でしたが、リノベーションをお願いする工務店さん探しも課題でしたね」。Uさんがそう話すのは、以前に苦い経験があったからだ。「前の家のリノベーションでは費用を抑えようとして、大工さんと直接やり取りをしたのですが、要望がなかなか上手く伝わらず・・・。今回は、自分たちのイメージをしっかり理解して形にしてくれる工務店さんに依頼しようと心に決めていたんです」。
 ただ、自治体からの補助金を受けるには、地元工務店での施工が条件。北広島町限定での工務店探しは、情報が少なく判断材料に乏しかったそう。そこで、Uさんのこだわりでもあるデザイン性をキーワードにWEBで検索したところ、クリエイティブでアドリブ感あふれる施工事例がヒット。それが八重製材所との出会いだった。
 「一般的ではないかも知れませんが、使い勝手や機能性などよりも、遊び心があってワクワクするような空間を求めていたこともあり、八重製材所さんの施工事例は私たちの理想にぴったりでした。後から知ったのですが、物件の目と鼻の先に会社があり、何かの縁のようなものも感じましたね」。
 さっそく、リノベーションが可能かどうかアドバイスをお願いすることに。というのも、さすがにいまどきの住宅とのギャップも大きく、更地にする前提で解体費用分が割り引かれて売りに出されるほどの物件だったからだそう。建物調査の結果、「老朽化しているものの、材料自体は悪くなく、いい仕事がしてあるから―」という理由で依頼を受けてもらえることに。Uさんのように、同社のモダンで革新的なところに興味を持たれる方も多いようだが、老舗工務店としての実直な顔もまた同社の魅力のようだ。

  • 光の取り入れ方が綺麗な玄関扉の両サイドガラス 元の家では以前、商売をされていたそうで、玄関には広い土間があった。その面影を残しながら、シックでオシャレな空間に。玄関扉の両サイドがガラスになっており、光の取り入れ方も綺麗だ
  • 特注品のボトルラック ボトルラックももちろん特注品。棚の中に向こう側とこちら側に分割する仕切りを立てず、抜け感を出してある。打合せが多岐にわたる中、間違えて仕切り板が 付いて完成したそうだが、気持ちよく作り直してもらえたそう

500万円でできますか?

Uさんが最初に提示した予算は500万円。最低限の改修ができればとの思いだったそうだが、「それでは肝心の暮らしが快適にはならない」と、予算の見直しを提案されたそうだ。もちろん500万円でできる範囲での工事は可能だったようだが、しっかり住み継げる家にすることにはUさんも納得。借入れなどの資金計画もサポートしてもらうことで予算の目処も立ち、基礎の補強から断熱工事まで、きっちりと手を入れるリノベーションができることになった。
 プランニングの大きな方向性は、「ひとつの大きな空間で家族がつながりを感じながらも、それぞれ思い思いに過ごせるような開放的な住まい」にすること。もちろん細かな部分までこだわりの強かったUさんだが、社長の波多野さんのセンスを見込んで、ほとんど任せることにしたという。「打合せとは別にBBQをご一緒したりと、お互いの人となりをよく知れたことも安心して任せられた理由ですね」とUさん。開放感を求め柱をできるだけ無くしたいUさんと、責任ある工事をしたい同社との間でいくつかのせめぎ合いはあったようだが、それも信頼があってこそのやり取りだったようだ。
 打合せのほとんどは、京都-広島のリモート打合せで進行。実際に工事に入ってからは写真やYouTubeで進捗をマメに連絡してもらえたそうで、遠隔地に居ても不安はなかったそう。要所では、工事現場からフェイスタイムなどを使ってリアルタイムの打合せを行ったりと、とてもライブ感のある施工現場になったようだ。小さな手違いはあったものの、その都度きっちりと対応してもらいながら、新しいU邸は無事完成。
 「家に居る時間が長くなりましたね」。以前は癒しを求めて毎週のようにキャンプに出かけていたというUさんだが、「あまりに家が快適で、毎日グランピングしているみたいです」と笑みを浮かべておられた。アドリブ感たっぷりの異素材ミキシング、むき出しの合板や下地材、露出した電気配線など、同社らしいラフさもUさんのライフスタイルとフィット。「型にはまらず暮らしを楽しむ」。そんな豊かさが宿る住まいは、とても魅力的に見えた。

家族が思い思いに過ごせる開放的なリビング 家族が思い思いに過ごせる開放的なリビング。旧いモノと新しいモノが混じり合う曖昧さがなんだか居心地がいい。既存のものとの融合が大事になるリノベーションでは、既製品に頼らない物づくりができるかどうかも完成度を左右する

借景だけではなかった、家を通じて得たもの

「もうひとつ八重製材所さんを選んで良かったことがあります。それは人の輪が広がったこと。いろんな方を紹介していただき、地域との関わりがより密になりました」とUさん。家にもよく人が訪ねて来られるようになったそうで、「この家を中心に人のつながりが広がったのが何よりうれしいですね。ちょっとめずらしい家だからか、地域の子どもたちの間でも噂になり、子どもの友達もよく遊びに来てくれるんですよ」。
 窓に映る借景の美しさに惹かれて決断した「移住&リノベーション」。手にしたものは景色だけでなく、理想的なワークライフバランスや、家族とのふれあい、地域の人とのつながりなど、見過ごしがちだけれどかけがえのない日常だったようだ。

間取り図ビフォーアフター

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